2018年01月06日

「蜘蛛の巣」柄 きものの話

きものの柄としてはあまり見かけない「蜘蛛の巣」柄、虫が嫌いな方は
「見ただけでもダメ!」「ましてや着るものの柄なんてもってのほか。」
と思われることでしょう。

しかし、以外にも蜘蛛の巣柄は、かなり昔から「縁起の良いもの」の意匠
として使われていたようです。
昔の人たちは、蜘蛛が作る見事な放射状の巣に神秘性を感じていたと思
われ、日本書紀や古今和歌集・平家物語などにも登場し、朝に蜘蛛の巣
が下がると「待ち人があらわれる」とされ、縁起の良いものとして扱われて
います。

文様としては「幸せを掴む」吉祥文様として、きものの他、陶器や美術品
に多く用いられてきたようです。

蜘蛛の巣の柄がきものの柄として最も流行した時代は、明治から昭和初期
にかけてといわれ、芸者衆の間では「良い男がかかる」縁起柄として人気
があったとの事。

又、違う使われ方としては、画家の上村松園が大正7年に発表した「焔(ほ
のお)」という作品には藤と蜘蛛の巣柄のきものを着た女性が描かれていて
女性は「源氏物語」に登場する「葵の上の生霊」がモデルらしく、女性の情
念をを表しているとされているようです。
ちょっと怖いですね。(-_-;)


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黒羽織の裏地として縫取りで描かれた「蜘蛛の巣」柄

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posted by 和 夢 at 17:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする