2018年01月11日

絞り染 きものの話

絞り染め、生地を糸で縛ったり、縫い締めたり、折って
圧力をかけたりして圧力がかかった部分に染料が入らないよう染める技法

時代的にも、かなり昔からある染織技法の様で、古いものは正倉院や法隆寺
に残っている布に絞り染めが施されているものもあるとの事

絞り染めが良く使われるようになったのは、室町から安土桃山時代にかけて
といわれ、絵画性を取り入れた「辻が花絞り」が登場しましたが
江戸時代に入り糊で防染する「友禅染」の技法が考え出され
柄付の自由度や手間の面で劣る「辻が花絞り染」は衰退し
やがて消滅したようです。

江戸時代の絞り染めは高級な「京鹿の子」と一般的な「地方絞り」に分類され
京鹿の子とは、京都で織られた絹に絞った「疋田鹿の子絞り」の総称で呼ばれ
「地方絞り」とは主に木綿を使った絞りで、京鹿の子絞りの凹凸の精緻さに比べ
藍染を使った「地方絞り」は普段着的な要素を持ったものとされています。

このような「地方染め」は当時、豊後絞り(大分県)有松・鳴海絞り(愛知県)
をはじめとし、各地で作られていたようですが、第一次第二次大戦後の不況や
物資不足により衰退し、現在は主に京都と有松位になって来た様ですが

現在も小規模ながら岩手県(南部茜・紫根染め)・福岡県(博多絞り)
秋田県(浅舞絞り)新潟県(白根絞り)・大分県(豊後絞り)・熊本県(高瀬絞り)
など全国各地で「絞り染め」は行われています。

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鹿の子絞り 以下同

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藍染の板締めたたみ絞り

posted by 和 夢 at 16:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする